フォノンエンジニアリング
ナノ構造・界面における熱輸送の学理を探求する。
熱マネージメント/フォノン輸送/電子/マグノン/ナノ構造/熱伝導計測技術/マルチスケールシミュレーション/第一原理計算
フォノンは原子が集団振動することによってできる波ですが、これが波束(フォノンガス)となって物質中で熱を運びます。フォノンは結晶欠陥や界面構造などのナノ構造によって散乱されるため、ナノ構造を用いることでフォノン輸送を制御することができます。このようなナノ構造を用いたフォノン輸送制御は新しい熱マネージメント技術であり、フォノンエンジニアリングと呼ばれています。当研究室ではナノスケールのフォノン輸送現象を理解するために、第一原理計算や分子動力学などを用いた高精度なマルチスケールシミュレーション技術の開発、様々なナノ構造の作製とレーザーなどを用いた高精度な熱物性計測技術の開発などを通して、フォノンエンジニアリングの学理を探究しています。